categorySD用 日本刀(打刀・脇差・太刀)

●SD用日本刀 大刀「百鬼丸」千子村正写

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立春すぎましてもまだまだお寒いですね。
湿度や温度の関係で漆塗りの捗りがたい季節ではありますが
ちょっと久しぶりな気がするザ・打刀なドール用御刀を
頑張ってこしらえましたので
ご覧になってやってくださいませ〜。




今作は、室町時代に美濃で活躍し、
後に「妖刀」として知られる村正の中でも
初代刀工の作品である「千子村正」の写。
その強靭な姿と、荒れ狂うような皆焼(ひたつら)の波紋をドールサイズで再現し、
一見スタンダードな黒鞘の打刀拵に納めました。

実はこの黒漆の鞘、光の加減によって
’闇蒔絵’で描かれた「百鬼夜行図」が浮かびます。
同じく見る角度によって顕幽する狂気的な乱れ波紋の妖しさに加え
刀装具の意匠も妖(あやかし)尽くしのドール用 妖刀村正に、
赤瑪瑙の勾玉もお守りとしてお付けしました。
どうぞ上の画像をクリックして詳細を御覧ください!(^ω^)/


今回また犬吉さん初挑戦となりました「闇蒔絵」。
通りが良いので近頃は闇蒔絵と呼ばれることが多いのですが
漆塗の技法としての正式名称は「黒蒔絵」というそうで
艶やかに研いだ黒の呂色塗りの地に、同じ呂色の黒漆で絵を入れるのが
基本なのだそうです。

そこをもう一歩進めて、今作では
黒で絵付けをした漆が乾かないうちに
あらかじめ作っておいた微細な粉状の乾漆をまぶして定着させるという
文字通り「蒔絵」の技法で描いています。

繊細な漆の描線を損ねないよう均一に粉を乗せ、
またそれを剥がれないよう綺麗にコートするのが難しいところですが
いつか鞘に「百鬼夜行図」を描きたいと、実は3年も前から
百鬼丸-習作2←こんな下絵を
練習していた犬吉さんの執念あってか
今回、理想的な闇蒔絵に仕上げることが出来ました。

(いつもなら鞘の蒔絵はトリコの担当なのですが、
こういうちょっとおどろおどろしい味のある絵は
犬吉さんには全く敵わないのです(^ω^;))



ところで「百鬼夜行図」が人々の目を楽しませる
絵画の1ジャンルとして確立したのは、
村正の活躍時期と同じ室町時代だそうですよ。

死地に赴くための武器である刀の装飾には
もちろん縁起を担いだモチーフも多いですけど
幽鬼や骸骨など、タナトスなイメージがより好まれていた様で
鞘や縁に部分を持ってきた「百鬼夜行図」はじめ、
縁頭に入れた北斎風の九尾狐や、伝統意匠の牛鬼図目貫も
禍々しい雰囲気の皆焼刃文の村正にかっちりハマりますが
今回の妖怪大百科な刀装具の中で
鍔だけはクールな幾何学模様の「菱透鍔」をチョイスしました。



こちらは江戸時代以降の比較的新しい意匠の透かし鍔で
現代でも居合刀などによく使われたりしている人気のデザイン。
朧げな幽界の住人たちと端正なジオメトリーが絶妙のバランスを描く
さりげにお洒落な拵になったかと思います(^ω^)。




背景の花材は、前回から引き続きの白梅です。
咲き初めだったものが散り際になってしまいましたが
その儚い感じが、妖づくしの村正にはぴったりの風情でした。

梅は盛りと咲いても、この週末は今年一番の寒波が迫ってますそうで・・・
どうか春めいて来るまで今少し、ご油断なくお過ごし下さいませ。(`・ω・´)/

Hyakkimaru-18.png
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