categorySD用 日本刀(打刀・脇差・太刀)

●SD用日本刀「ソハヤノツルキ 写」

trackback0  comment--
ラニーニャサマーをひきずった9月も終わり、
ようやっと涼しくなって参りましたね〜(*´ω`*)
今秋、自称人形刀匠・乾 犬吉が作刀4周年を越えましたので
恒例の5円スタートオークション用として
長雨に四苦八苦しながらですが
つやりと美しい黒漆の御刀を仕上げさせていただきました。




今回は、国宝「大典太」の作者である平安時代の刀匠
三池典太光世の作と伝えられ
徳川家康の愛刀でもあった重要文化財
「妙純伝持 ソハヤノツルキ/ウツスナリ」のドールサイズ写です。

1/1スケールでは身幅3cm前後が打刀の標準ですが、
家康佩刀のソハヤは元々古刀の太刀であり
最大身幅3.9cmという剛の御刀ですので
今作は犬吉作のSD用刀剣の中でも大太刀クラスの広い身幅となります。
独特の形状の茎(なかご)や小沸混じりの直刃文だけでなく
家康が晩年に愛用したという、小柄笄仕込の「革柄色塗打刀拵」を
細部まで可能な限り忠実に再現しました。
どうぞ上の画像をクリックして詳細をお確かめください!(^ω^)/


さて今回は「ソハヤノツルキ ウツスナリ ヲ ウツスナリ」となりましたが(笑)
大元の本歌である坂上田村麻呂の「ソハヤの剣」はさらに時代が古く、
延暦10年に蝦夷征討に投入された田村麻呂が作らせた剣ということですから
平安時代よりさらに遡って
なんと奈良時代(西暦800年ごろ)の作になります。

今はなき伝説の宝剣!かと思いきや
驚くべきことに田村麻呂のソハヤは現存しているのですね!Σ(・ω・;)

ただし、「これじゃないかな〜と言われてます」というカンジで
三振りもの候補があり
一番本命視されているのが鞍馬寺所蔵の
「黒漆大刀(こくしつのたち)」「坂上宝剣」「騒速」「粗速丸」
「楚葉矢の剣」等々と呼ばれる重要文化財の無銘太刀。
細身で重ねの厚い剛刀で、
雷が鳴るとひとりでに鞘走るという伝説があったりするのは
御刀スキーなら誰もがいつかどこかで聞いた話かと思います(^ω^)。

あと二振りの
播磨清水寺所蔵の「ソハヤ丸(銘:騒速)」や
奈良県は子嶋寺の旧蔵「楚葉矢の剣(楚葉矢丸とも)」も
坂上田村麻呂所持または奉納の来歴がしっかり伝わっていて、
どれが本物かというのは実際よくわからないそうですが・・・

しかも、現存するそれらの「ソハヤの剣」はすべて
刀身が真っ直ぐな"剣"であって、湾刀ではないのだそうです。
典太光世が写したというソハヤの本歌がどのような御刀だったかは
現在はまったく不明だとか。
ん?なんかミステリアスになってきましたよ?

徳川家のソハヤは元々駿河の御宿家が源頼朝より拝領したもので
「そばえの剣」と呼ばれていた記録があり
平安時代の典太光世作とは伝えられるものの
制作年代は三池派の活躍した平安後期〜鎌倉中期まで、
茎(なかご)の銘文は書体から見て室町時代に刻されたものらしく
「妙純所持」の妙純さんも候補はいるけど特定はされてない・・・と
色々いまひとつ絞りきれていないのが実情みたいです。

しかし、戦国の覇者である家康を最も魅了し
試し切りでは土壇まで軽く切り込んだという業物であり
江戸幕府の守り刀として久能山東照宮第一の重宝となったソハヤ写が
武器としてたいへん優れた御刀なのは間違いありません。(^ω^)


そのソハヤ写をウツスナリで今回、犬吉さんがとくに難儀してたのは
めっちゃ反っててぶっとい刀身の中ほどに
茎から鋒(きっさき)までズバッと掻き通しの
これまたぶっとい樋(ひ)。



これ、鎬(しのぎ)に沿って入っているので、
鎬線と峰の間に入っている普通の細い樋よりもずっと
綺麗に彫るのが難しいのだそうです。
あ、上の写真では所々光が反射した部分が膨張して歪んだ風に見えますけど
オークションの他の写真のとおり
ちゃんとまっすぐ入ってますのでご安心のほどを。


それから難儀といえば、何回作っても慣れないという
小柄笄仕込でしょうか。
征夷大将軍の佩刀ですから当然っちゃ当然ですけど
小柄も笄も凝ったデザインです。↓




↑制作途中の様子もちらっと。
(今回は実物と同じく水牛角の栗形・裏瓦と返し角を取り付けました。
この上から、本物の仕様通りに鞘ごと黒漆で上塗しています。)

ドール用の御刀に小柄笄櫃を設ける時は、
鞘の材は南洋桂と檜の2層構造になります。
櫃と鞘の隔壁は紙のように薄く破損しやすいので作るのも大変。
漆で補強されますので出来上がりはある程度丈夫になりますが
御刀の拵では最も繊細な部分なのですよ。



ところでシルクドパピヨンでは、犬吉さんのこだわりで
小柄仕込の御刀には竹トンボをお付けすることにしています。
ええ、将軍様の御刀にだって付きます。
武士のたしなみ!ですからね!(`・ω・´)*


今回の背景は、今ちょうど満開のキンモクセイにしました。



庭で野放図になっているキンモクセイの大木から
ばっすり2枝ほどいただいて贅沢に使いましたら
長雨の湿度も手伝って、撮影中もむせかえるように香っていました。

毎年キンモクセイのコロコロしたワックス質な花を見ると、
ライラックに似てるな〜食べられないかな〜とぼんやり考えてましたけど
(ライラックはケーキの飾りに使われますよね)
先ごろツイッターでキンモクセイのお酒のレシピが回って来て
やっぱイケるんだ!**と。
材料に不足なし・・・試してみようかな♪(^ω^)
関連記事
スポンサーサイト

〔テーマ:スーパードルフィージャンル:趣味・実用

 
http://trico07.blog105.fc2.com/tb.php/477-9c2c38c3