categorySD用 日本刀(打刀・脇差・太刀)

●SD用日本刀 大刀「歌仙兼定 写」

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初夏の爽やかさも数日かぎりで
西日本は本格的に梅雨入りしてしまった様です。
湿気が高く漆が乾きにくい季節になったせいか
実は前回のヒヒイロ短刀と同時進行してましたこちらの御刀、
少し遅れてのお披露目となりました。




今作は、戦国大名 細川忠興の指料にして
三十六人の家臣を斬ったと伝えられる、
二代目和泉守兼定(之定)作「歌仙兼定」の写です。

鞘に本物の鮫皮(エイ革)をふんだんに使った『歌仙拵』が
見事な仕上がりになりました。
利休の愛弟子であり茶道三斎流開祖でもある忠興侯にちなみ、
ドールサイズの備前焼茶碗もお付けしています。
どうぞ上の画像をクリックして詳細を御覧ください!(^ω^)/


土方歳三佩刀の十一代兼定同様、
拵まで完璧に現存する二代兼定の「歌仙」。
美濃と相州の特徴をもつ刀身も素晴らしい美しさで
36人斬りの噂も思わず納得の最上大業物ですが、
なによりこの御刀の特徴として外せないのは
『肥後拵』の原型になったという
細川三斎忠興デザインのクールシックな『歌仙拵』であり、
そしてやはりこれが今回最大の難関でした(^ω^;)。

まず『歌仙拵』といえば、国宝「江雪左文字」にも残っている
黒漆研出鮫鞘。
骨のように硬い本鮫皮(エイ革)を
差裏で打ち合わせて鞘全面に貼り、黒漆を掛けて、
乾いてから鮫皮の白いツブツブ模様を研ぎ出したもので
技術も高度なら費用もお高めの、まさに大名仕様の拵です。

今回のドール用歌仙さんを作るにあたっては
実刀の柄素材を扱うお店から
こーんな↓大きな本鮫皮を取り寄せました。



お人形と並べるとずいぶん巨大ですが、これくらいサイズがないと
良い部分を鞘全面に用いることが出来ません。
これが人間サイズの御刀になりますと
どんだけ大きなエイを捕まえなきゃなんでしょう・・・((((°ω°;)))
革のおねだんや加工費だって随分なものになりそうで
考えると目眩がしそうです(@ω@;)(@ω@;)(@ω@;)

しかしエイ革は軽く100年は保つと言われる
非常に耐久性に優れた価値ある素材。
現に「歌仙」の拵は天正頃に作られたと見られ
400年以上美しく保たれています。
お人形の御刀にそこまでのものを…と思われるかもしれませんが
黒漆研出鮫の星空の様な美しさを表現するには
本物の素材と技法を使うしかなかったという次第。(´ω`:)


さて、鞘のインパクトに押されちゃってますが
正阿弥作「影蝶透鍔」の写↓も、たいへん良い感じに上がりました。

Kasen-鍔

「影っ影っ影っ♪ ちょっちょーう!HOSOKAWAー!♪」
なんて歌いながらノリノリで透かし彫りしてた犬吉さん、
この中心孔(なかごあな)の周りの小さい穴はなんじゃらほい?)Oo. ノ(・Å・)ヽ
と疑問に思いつつもオミットせず忠実に写したのだそうですが・・・

ところで細川領=肥後のおとなり、
九州は薩摩に話が飛びますが
実用性では筆頭といわれる『薩摩拵』の鍔には
「抜けば切らねばならない故に滅多に抜いてはならない」
という一撃必殺の剣・示現流の教えに基づき
刀が平時においそれと抜けないように
針金や元結で鞘に結びつけるための穴があるのだそうです。

一方、肥後に現在も受け継がれる寺見(じげん)流剣術も薩摩発祥で、
古流武術である示現流と共通点が多いことを踏まえると、
やはり実用を旨とする『肥後拵』の祖となるほど
武具の誂えにも造詣が深かった忠興候のこと、
そういった意向で切羽のすぐ外縁に小孔のあるこの透かし鍔を
正阿弥に発注したのかも?
なんて考えずにいられなかったりして・・・(^ω^)

いや、戯言とお捨て置きください。
二匹の蝶々の目玉に見えると言われればそうなので
ただのデザインなのかもしれません。




今回の背景は、庭から切ってきた南天の枝です。
絡んでいた蔓は自然薯のものでしょうか。
南天は、秋〜冬期の真っ赤な実をつけた艶やかさも良いですが
この季節の白い小さな蕾を花序いっぱいにつけた姿も
いとみやび。
「歌仙」の鞘の涼やかな模様にも共通する趣がありますよね♪(^ω^)
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