categorySD用 日本刀(槍・薙刀)

●SD用日本刀 大身槍「日本号 写」

trackback0  comment--
古民家に引っ越して3年。
今年は辛抱たまらず、とうとうエアコンを入れたのですが、
入れた途端に涼しくなって、もう秋の気配が・・・(^ω^;)
でもお盆までの暑さったら尋常じゃなかったですよね。
そんな中、暑気あたりとたたかいながら
犬吉さんが一所懸命作ってました人形刀剣。
今回はあの超有名な槍の写です。



その昔、禁裏より将軍・足利義昭に下賜された後、
織田信長から豊臣秀吉、福島正則へ、
そしてあの黒田節の「呑み賭け」を経て
最終的に黒田如水直系の黒田家へ渡った
正三位にして名物の大身槍「日本号」を
全長約1.2Mの迫力ある姿で再現しました。



「日本号」は、穂先79cm、茎(なかご)の長さ62.5cmという
身(刀身)だけでも大太刀ほどもあるために大身槍と呼ばれますが、
今作ではその刀身や柄の長さの比率もほぼ忠実に
スーパードルフィーに合わせてお作りしています。

もちろん、豪快な平三角の穂の姿も
ほつれ気味によく通る直刃紋や
平に掻かれた大きな樋の中の倶利伽羅龍の刀身彫りまで
美麗に再現しました。

鞘と柄は、本歌と共に現存する青貝螺鈿貼拵ではなく、
日本号が活躍した戦国時代を偲んで
熊毛槍鞘風の毛鞘と、おぼろに金粉を散らした黒漆の柄。
口金と石突だけ、現在の日本号の拵より写しています。
どうぞ上の画像をクリックして
詳細をご覧ください!(^ω^)/


「日本号」は一般的に作者不明とされていて、
作成年代を明らかにした資料も少ないですが、
今回の資料探しで作者の名前を見つけました。↓

日本号を打ったのは
大和国南都住金房兵衛尉政次だとの説が有力で、
金房政次は室町時代後期に奈良で活躍していた刀匠だそうです。
金房派は切れ味の優れた武用刀を製作した一派、
ということで日本号も
朝廷から正三位という高位を賜ったやんごとなき御槍ながら、
実はバリバリ武闘派の業物。
だから武勲の証として将軍や武将たちに
好んで受け継がれたのかもしれませんね。
日本号自体の武勲というものは今に伝わっていませんが、
その穂先には実戦で使用されたと思しき
刀傷もあるそうで、
拵も往時は熊毛鞘に黒漆の柄、という
陣拵だったことが伝わっています。

現在の青貝螺鈿貼拵には
鞘に母里家の枡形紋の螺鈿があるので
1596年に福島正則から日本号を呑み取った
母里太兵衛かその子孫があつらえた事になりますが、
日本号が母里家筋に襲蔵されていた期間も
安土桃山〜大正時代までと、あまりに長く
あの倶利伽羅龍の刀身彫りがいつ入れられたのかも
ちょっと調べてもわかりませんでした。

個人的には「日本号」と聞くと
小池一夫原作の時代劇漫画「片恋さぶろう」で
主人公と対峙した本多正純が日本号で一騎打ちを挑み
鉄芯入りの柄が主人公を苦戦させていた
創作エピソードが気に入ってまして、
その場面では刀身に倶利伽羅龍の彫りはなく、
柄は黒漆で描かれていました。
舞台は徳川二代の時代。
時代が錯綜した設定もある作品ですし、
原作者や作画の方がどこまでリサーチされて描かれたかは
不明ですので、参考にはなりませんが(^ω^;)
日本号が登場した稀有な漫画ってことでひとつ覚えに。



とにかくその倶利伽羅龍。
犬吉さん、暑気あたりで_:(´ཀ`」 ∠):_ ←こんなんなりながらも
めちゃめちゃ頑張って彫りました。
昨年末に、初の刀身彫り作品としてお披露目しました
伊達政宗ゆかりの御刀「大倶利伽羅廣光」では
詳しい写真資料がみつからず、
南北朝風の「草の倶利伽羅龍」を採用しましたが
今回は現物通り、最も難しいとされる浮き彫りの
「真の倶利伽羅龍」に挑戦しています。

ちなみに、倶利伽羅龍には草・行・真の彫りがあって、
これは書の三体(草書・行書・楷書)と同じだそうです。


ところで「日本号」といえば、なにはなくとも黒田節。
大杯になみなみとつがれた酒を三杯飲み干した、
という母里太兵衛の逸話にのっかり、
今回の撮影にはドールサイズの大杯を添えました。



や、これ市販のプラのお椀のフタなんですけどね(・ω・)。
内側が黒だったのを、
杯の内側は赤じゃないと!って犬吉さんが赤漆で塗りました。
こんなのでよろしかったらですが、もしご希望でしたら
オマケにお付けいたしますので、おっしゃってくださいね。(^ω^)



それと今回は全長1.2Mの長物を持て余してしまって、
いつもの撮影ブースでは背景布が見切れちゃうので
お人形同伴屋外ロケを敢行するはめに。
虎でも出そうな荒れっぷりですが、宅の庭です。
モノクロにすると黒澤映画みたいなのが
いいんだか情けないんだか。。。(T∀T)
関連記事
スポンサーサイト

〔テーマ:スーパードルフィージャンル:趣味・実用

 
http://trico07.blog105.fc2.com/tb.php/444-10b9d625