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にっかり青江に会って来た @長船刀剣博物館

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去る8月12日、「にっかり青江」が絶賛展示中の
長船刀剣博物館に行って来ました。

にっかり青江

10年ほど前、岡山市内に住んでいた頃に一度
何とはなしに訪れたことはあるのですが、
笠岡に移転してからは片道2時間以上の道のりになるので
日本刀の勉強に行きたくても
なかなか気軽に足を運ぶことができませんでした。
それでもあの「にっかり」さんと対面できるとあれば!

エントランス

とうらぶ旋風ふきあれる昨今ですが、
こちらの博物館が今回の「にっかり青江」展示に際し
コラボしたのは、同じDMMゲームの「しんけん!」。
メインの本歌「にっかり青江」と
同じ刀匠の作が展示される「安宅切り」「江雪左文字」の化身?
青江にか嬢、長船あたき嬢、左文字小雪嬢が
エントランスでお出迎えしてくれます(^ω^)。

それでは展示順に、コレハ!( ゜ω ゜)と思った御刀を
さらっとご紹介して参りますね〜。↓

まずは「しんけん!」の一文字なずみ嬢(南泉一文字)と
一文字にちこ嬢(日光一文字)にちなみ展示されている
「福岡一文字」を二振。

福岡一文字-1

福岡一文字2

上は無銘ですが伝一文字の刀、下は銘「一」の太刀。
ともに鎌倉時代中期の古刀で、大変貴重なものです。
福岡って見ると「九州の?」って思っちゃいますが、
福岡一文字の福岡は備前国の地名なんですね。

福岡一文字の分銅鍔

時代のある太刀拵の分銅鍔が見事でした(^ω^)↑。


お次は、とうらぶでは鶯丸さんがラブコールしまくりの
国宝「大包平」の兄弟太刀。

備前包平

その名も「備前包平」。
こちらは平安時代後期の古備前刀だそうです。
こんな貴重な古刀を間近に見られるなんて、
なんという眼福。


続いて、黒田如水の愛刀「安宅切り」と同じ
祐定(すけさだ)の作「備前長船祐定」。

安宅切りの兄弟作(祐定)

室町時代後期の打刀だそうで、
この御刀も、幾多の合戦を駆け抜けて来たのかもしれませんね。
このはっきりした大乱れの刃文、なんとなく
「安宅切り」と同じ黒田家の「へしきり長谷部」を
彷彿とさせるような・・・(´ω`*)。


お次は、日蓮聖人の愛刀であり天下五剣の一、
重文「数珠丸恒次」の兄弟刀です。

数珠丸の兄弟-恒次

数珠丸の作者当人もしくは近い後代の作、と
ちょっとはっきりしませんが、銘は「恒次」。
鎌倉時代後期、備中青江派の御刀で
刀身は太刀ですが、戦国時代らしい黒漆の打刀拵が付いています。
なんとこちら、伊達家伝来かもしれないとのこと。


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さて、いよいよ次は「にっかり青江」ですよ!

にっかり青江

実は犬吉さん、
「にっかり青江」にはちょっとしたご縁があるのです。
犬吉さんの実家は、明治時代以前は
かつての丸亀藩藩主・京極家に仕官していた
お武家だったそうです。
にっかりさんと犬吉さんのご先祖は、
同じ丸亀城で、同じ主人に使えていた時代があったのですね!

本人はどう思いつつ対峙したかは知りませんが。
さすが正真正銘の本歌、磨り上げられた脇差の姿とはいえ
「うん、これは石灯籠くらい切っちゃうよね」
って思ってしまうほど
重厚なオーラを発する御刀でございました。

にっかりの帽子

↑「横から見たお地蔵様のような帽子をしている」と言われる
切っ先の刃文をアップでいただいて来ましたよ。

そして磨り上げられた茎(茎)。↓
金泥の銘と太い樋が、まさにぶっちーん!って切られてますよね。

にっかり茎

もとは大きな太刀だったと言われる「にっかり」さんですが
その往時を偲んで全日本刀匠会の四国中国支部の現代刀匠たちが
丸亀城に結集して作ったという太刀がこちら。↓

にっかり太刀

青江派の古い太刀の特徴が地鉄によく現れた御刀で
「本歌より青江っぽい」と評判だそうです。
こういう試みって刀剣ファンにはすごく嬉しいですよね。
イマジネーションが膨らみます〜(^ω^)

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まだまだ続きますよ。
お次は御物「江雪左文字」の兄弟刀、「左文字」。

左文字

こちらは南北朝時代の打刀で、「宗三左文字」の方が
イメージに近いかもしれません。
はじめて知ったのですが、
左文字作の御刀で在銘の太刀は「江雪左文字」ただ一振
なのだそうです。

現代刀匠による「江雪左文字」の写も
展示されていました。↓

江雪左文字写
江雪左文字の拵

↑拵も現存の黒漆砥出鮫の鞘が再現されていて
本当に夜空に星がまたたくような綺麗な模様でした〜。(n‘∀‘)η
とうらぶの江雪さんのお着物の裾、
この模様だったんですね♪


さて次は、天下五剣にして御物「鬼丸国綱」の写と
本物から取った押し型の展示。

鬼丸国綱写
鬼丸国綱の押型

押し型に描かれた刃文は、小乱れに見えましたが
禍々しさと神々しさがないまぜになった
怪しい雰囲気を醸していました。
この押し型はわりと新しい時代のものと思われますが、
かなりリアリスティックなので必見です。


続きましては「へしきり長谷部」と同じ長谷部国重の脇差、
「国重」です。

長谷部国重

南北朝時代の御刀で、井伊家伝来品。
脇差とありますが、
平造りのちょっと大ぶりな短刀といった風情で
「寸伸び短刀」と言うのだそうです。
はっきりと大きくうねった刃文が
「へしきり長谷部」のそれとよく似ている気がします(^ω^)。


そして、国宝にして今は失われた大太刀、
「蛍丸」ゆかりの打刀「二字国俊」。

国俊

一応兄弟刀とされていますが、
「蛍丸」の作者「来国俊」と、「国俊」と銘を刻む「二字国俊」は
同一人物かどうかははっきりしないとか。
しかしれっきとした鎌倉時代中期の古刀で
高松藩松平家の伝来品だそうです。
品の良い拵が素敵ですよね(*´ω`*)。


ラストはこちら。
天下五剣では三日月宗近に次いで有名な
国宝「童子切安綱」の兄弟刀もありました!

安綱

平安時代の古刀で、銘「安綱」。
まごう事なき「童子切り」の作者・安綱の太刀です。
ご覧くださいこの刃文の冴えと地鉄の美しい板目肌!↓

安綱の地金

あ、各写真はクリックで拡大します。
あまり大きくないコンデジの残念な写真ばかりで
申し訳なきこと限りなしですが(^ω^;)
もちろん実際はこんなもんじゃありません。
ぜひ、現物を見に行っていただきたい!という祈りを込めて。

***
「にっかり青江」他、
数々の貴重な古刀がかぶりつきで楽しめる
今回の『真剣少女の日本刀展」は
9月13日(日)までの開催です。
ご興味のある方、ぜひ長船までおいでください!

砥石12種鍛治場

長船刀剣博物館は、
作刀の実演もあり、常設展示でも面白い施設です。
あ、でも狙うならやはり休日ですよ。

トリコたちが訪れたのは水曜日で
いつもガラス張りのお部屋で拵とか作ってらっしゃる
職方の先生たちがひとりもおられませんでした。
10年前、売店で買って
いま犬吉さんが人形の御刀製作に愛用してる
刀鍔模様の粋な手ぬぐいも売ってなかったし
今回はなんというか、
御刀の展示は文句なく素晴らしかったのだけど
微妙に「来た見た負けた」感(´・ω・`)。

実はトリコ、撮影ばかりに夢中で
あんまりじっくり御刀見た気がしてないんですよね〜。
帰って写真に撮った説明書きを読んで
「ええええええこんな展示があったの!Σ(°ω°;)」
ってなってます。
やだもう一度行きたい。
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